こんばんは。
こちらは朝から雨が降りました。
青空が広がりつつ降ったりやんだり。
午後には青空広がり雨は止みました。
今日のライアー制作は、
裏面に着手。
弦を張って止める部分を深く彫ります。
ほります
彫ります
ホ リ…ます….(^^?)
本日はるちゃんに別の方から、
SOSが入りひたすら、
「裏面の穴上を平らにして
穴が見えるようにする」
「側面をなだらかにする」と
指示貰って1時間半位やったのよぉ。
ところがね、
30分前に確かにここは ハッキリくっきり
穴が見えるようにしたわよね 私。
という風に穴がどんどん消えてくのよ。
それで、
「ヤバい!」と思ったら手を止めるんだけど
SOS対応してるから、他に出来るところをやって、
その繰り返しで、また別の所が穴埋まり。
何度もほっぺたつねろうかと思ったわよ。
実際には手袋と手首のサポータ-してて、
その都度、お茶やお水飲むんだけど、
「え~っ!
さっきと周り(脇)は風景変わってるよね?」
ハンマーやノミを手から放すと、
手の力が入らなくなるし、
椅子に座ると立ち上がれなくなりそうだから、
気力と熱意でもってる感じ(笑)
自分を奮い立たせて腕動かすの。
それで、はるちゃん対応が終わり今度は
千葉がSOS。
「穴がどんどん埋まって
消えてく箇所があるんだけど…
何回やっても消えるの」
どれどれ、と
穴に楊枝をさしてみたところ、
途中で止まるのよね。
表面に返して同様にチェック。
「最初に両面穴あいてたよね」
2人で怪訝な顔。
2人の出した結論は、
木くずと樹脂が出て、
修復能力が働いて穴塞いでるのでは。
以前に何台か大型屋久杉ライアー
作ったけれどこんなことはなかった。
ただ以前のは ほとんど彫ってないけどと。
結論からいうと、
明日もう一度穴開けすることに。
弦を張るときにこのままだと、
弦が通らないかもしれないねと。
いずれにしても、最終日や
弦が来てやろうと思ったら穴開けからに
なったら大騒ぎだと思うのでよかったと思う。
自己修復能力高い
木は生きている
屋久杉は樹脂も多いと聞いてたけれど、
3日目から掘り始めて、目で見て納得で
写真でも艶やかになっているところは
わかる方にはわかると思うの。
乾燥されて木工房に並んで、
それまでに3年はかかるんだけど
それでもなお、穴開けられると
修復しようとする力が働くのを
目の当たりにしているわけで。
どおりで、屋久杉板と向かっているときは、
それなりに手は動くし動いてられるの。
トイレ行ったりご飯食べてるときは、
ズボンあげられないし服脱ぐときに
袖も引っ張る力もない位ギャップ。
こういうことを考えると、
自己修復力の高さ
私のお客様や関わる方に
この子が伝えたいわかちあいたい
ことなのかもしれないなって仮説です。
今日は午前中、ライアー彫りながら
屋久島に来ているくじらさんの唄と
はるちゃんが奏でてくれるライアーの音コラボを
気持ちよく聞きながらハンマーふるってました。
至福の時間。
体中を汗は滝のようにつたってたけど。
いつかお里帰りで、くじらさんと屋久島で
屋久杉ライアーさんを響かせあえたら
いいなあと思ったよ。
幸恵